法話647

仏に触れ心満たそう

坂井町御油田・演仙寺前住職 多田淳政

充実した日々

一日の仕事を終えて、夜、床に入ると、「ああ、今日も一日すんだなあ」と、しみじみ思う、今日このごろです。
一日たつのは、早いですね。しかも私たちはその一日を、無駄に過ごしてしまうことが多いのではないでしょうか。
”賽(さい)の河原”という言葉があります。賽の河原で子どもたちが一生懸命に石を積んでいると、すぐその後から、鬼が突き崩してしまう。子どもたちは、全く無駄なことをしているわけです。このことから、せっかくやったことが無駄になると、「塞の河原やったなあ」と言うのですね。
しかし、私たちもまた賽の河原のようなことをして、無駄な日を過ごしているのではないでしょうか。
それでは、無駄でない一日とはどういうことでしょうか。それはおみ法に会われた一日だと思います。尊い法話を聞いたり、ありがたい仏書を読んだ後は、何か心が満たされる思いで、喜びがわき起こってきます。そして、「今日はよかったなあ」としみじみ思われてきます。
努めておみ法を聞かせて頂き、無駄でない充実した日々を送りたいものです。

法話647挿絵

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