法話369

正信偈講話から(南天竺に比丘あらん)

大阪・行信教校校長 利井興弘

正信偈講話を続けましょう。きょうのところは「為衆告命南天竺(いんしゅうごうみょうなんてんじぐ)」というお言葉で書かれていますから、衆生のために、人々のために、南天竺、この南天竺から、竜樹菩薩がお出ましになるよと、こうおときになる。それが前日申しました顕機でございます。
顕機というのは、仏の目から見ますれば、お釈迦如来様が、なくなられてから、竜樹菩薩が出ておられますが、それがちょうど百五十年から二百五十年の間でございます。そういうことが、お釈迦如来様にわかりまして、こういうお方は、どういうことをなさるのかこういうことを私たちにつげられる訳でございます。
これが、仏教の大事なことでございまして、顕機でございますが、そこでこの竜樹菩薩がお出ましになるってことを、お釈迦如来様は心の中でどれほど大きな期待をもっておられたかと、こういうことを考えてみますと「南天竺に比丘あらん」です。
南天竺、インドの国に、こういう立派なお方が、お出ましになるよということを、心待ちに待っておられたその気持ちが、あらわれている訳でございます。

法話369挿絵

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