法話344

温かい手入れ必要(まことの教えをより所に)

敦賀市元町・浄蓮寺住職 龍渓玄真

家庭と仏壇

先日、あるお寺の前を通りましたら、伝導板に「お仏壇を見ると、その家の雰囲気と先行きがわかる」と書いてありました。長い間、ご門徒のお家のお仏壇に参らせていただいてきた私にとって「なるほど、なるほど」と納得できることばです。
たとえ粗末な仏壇であっても、こまやかな心づかいで、よくお世話ができており、お参りしていると何かほのぼのと温かさが伝わってくるような仏壇のお家は、家の中もなごやかで、しゃんとしていなさいます。
どんなに豪華な仏壇でも、冷たい感じの仏壇、手入れのできていない仏壇の家庭には、何か欠けているものがあるのではないでしょうか。
このころは、ずい分ぜいたくな、そして住みよい家が建てられています。けれども、心のより所となる仏さまの教えが粗末にされ、お仏壇が粗末にされるようでは、家庭の先行きが心配ではないでしょうか。
家庭は家族の共同生活の場であり、だんらんの場です。そして「まことの教え」を家族みんなのより所としなくてはなりません。
お仏壇は、仏さまの座です。仏さまの「まことの教え」を聞き、うやまい、それを実行してゆくことによって、健全な、温かい家庭が育ってゆくのです。
お寺は聞法の道場です。お家のお仏壇は、聞法の中に育てられた私のより所であることを改めて教えられたことであります。

法話344挿絵

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