法話308

貧欲からの脱皮を(毎日の暮らしの中に念仏)

大野市御給・専福寺住職 関哲樹

花一輸咲かせて

私の祖母は花作りがとても好きな方でした。ある日私に「ほら、きれいに咲いた花をごらん、花は悪口をいわんよ、花は腹をたてんよ、それでいて美しく人の心をやわらげてくれるよ」と、にこにこしながら申しました。
私たち人間はどうでしょう。貧欲(どんよく)というむさぼりの心、欲ばりの心がひどくて、それによって人の心を傷つけ苦しみの世界を作っています。自分の欲の心が満足しないものですから、悪口をいい、腹をたてるのです。
腹をたてることほどつまらないことはありません。腹をたてることは火をもやすようなものです。火事になるとすっかり焼いてしまうように、腹をたてると私たちの心をすっかり焼いてしまうから、つつしまなければならないと教えて下さっています。

法話308挿絵

「花一輪咲かせて今日もまた、浄土にいたる旅をつつしむ」一老僧のうたです。花とはお念仏の花です。私たちはむさぼり、はらだち、わがままの心が絶えませんが、お念仏の花をさかせて今日もつつしみ、たしなみの中で暮らさせていただきましょう。

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