法話307

まず己の心を浄化(地を掃く仕事がご利益に)

大野市御給・専福寺住職 関哲樹

塵(ちり)を払い 垢(あか)を除く

シュリハンドクというお方は、お兄さんと共に仏陀のお弟子になったのですが、愚鈍であったので一度教団から追放されそうになりました。しかし、仏陀に教えられた短いことば「塵を払い垢を除く」をくり返して大弟子となられたのです。
「仏もろもろの芯易(びす)に告げたまわく、およそ地をはけば五つのすぐれた利益あり、いかんが五となす、一には自身清浄なり、二には他人をして浄ならしむ、三には諸天歓喜したもう、四には端正の種をううる、五には命終の後天上に生ずべし」(根本一切有部毘奈耶雑事)とありますから、地面をはき掃除をすることによって、まず自分自身が気持ちがよく心が浄化されます。
次には、すっかりきれいになった所を見て他の人の心も浄化されます。そして、諸天が歓喜したもう-すなわち聖者たちがおよろこびになるのです。次に端正の種をううるとあります。端正とは正しくととのっていることですから、現世において姿かたちが整って美しくなる種をまいていることになります。また来世において浄土に往生するのですと説かれています。

法話307挿絵

地を掃くという一つの仕事がこの世を浄化し、私自身に多くのすぐれたご利益をちょうだいするのです。

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