法話224

人間の願い実現へ(毎日の生活にアドバイス)

今立町定友・唯宝寺住職 藤下洸養

六度

仏教には、人間の理想と願いを実現するための実践として、六度(ろくど=六波羅密=ろっぱらみつ=ともいう)が説かれています。①布施②持戒(じかい)③忍辱(にんにく)④精進⑤禅定(ぜんじょう)⑥知恵がそれである。この六度の説示は、われわれの毎日の生活に、すばらしいアドバイスを与えてくれます。
①布施とは、ほどこしという意味だが、すぐに坊さんなどへのお布施のことが頭に浮かぶかもしれない。しかし布施とは、まごころをもって、和やかな顔で、「おはよ!」「こんにちは!」とやさしい言葉をかけることも、重要な布施の一つであります。
②持戒とは、戒律を守るという意味ですが、われわれの社会生活においては、法律や規則をきちんと守ることです。
③忍辱とは、忍耐するという意味ですが、毎日の生活において忍耐するということがどれだけ必要なことか、いまさら言をまたないでしょう。
④精進とは、努力することです。何事も努力なしには成しとげられません。
⑤禅定とは、静かに自分自身をふりかえり、まことの世界を見きわめることです。
⑥知恵とは、真理を体得し、清らかなさとりを証する力の意味ですが、われわれの生活においては、すべてに頭を働かせてやる、という意味に理解したらよいと思います。

法話224挿絵

このように六度の説示は、サラリーマンにも、農業の人にも、商業の人にも、学生にも、常に心の指針となり、座右の銘として、心にとどめておきたいものである。

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