法話139

仏教は知恵の宗教(み教えこそ悟りへの道)

広島本願寺布教使 野影義彦

ひかりといのち

仏教とは何?子供や友達に聞かれたら、あなたはどうお答えになりますか。そんな時、もしあなたが知ったふりして「仏教はインドのお釈迦さまが説いた古い古い教えで、寺では壇家や門徒の先祖を祭り、人が亡くなると葬式を行いまた亡くなると人が迷わないよう、忌日ごとにお経を読んでもらい、お盆やお彼岸にはお墓を清めて霊を慰めるんだよ。だから、結婚式とか誕生祝いなどのめでたい行事は、すべてお宮でやるのが常識なんだよ」と、お答えになるんでしたら、あなたの常識はとんでもない間違いです。
仏数は過日、現在、未来、つまり永遠を貫いてあなたの迷いの元であります。無明煩悩を断ち切り、苦しみから解放される道理を説いたものですから、古いも新しいもありません。また世間のありさま、人間の生きざま、すべて仏法の因縁因果によって動いているのですから、私たちの人生に最も深いかかわりを持つものですね。だから、仏教は葬儀や法事が目的ではなく、本当の幸福への道に目覚めさせて頂く知恵の宗教なのです。

法話139挿絵

特に浄土真宗では世間で仕入れた、いい加減な常識や、独りよがりな分別を捨てて、み教えを聞かせて頂くことが悟りへの道だと親鸞聖人はおっしゃっています。さあ、あなたもお寺でお話しを聞いてみませんか。

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