法話092

永遠に滅びない道(信じれば必ず我がものに)

乗誓寺住職 鎌数静雄

浄土への道を聞こう

善導大師のお言葉に、次のようなお言葉があります。「ただ恨むらくは、衆生の疑うまじきを疑うこと、浄土対面して相ひたがわず、弥陀の摂(しょう)と不摂とを論ずること莫(なか)れ、意(こころ)専心にしてえするとえさざるとにあり」。
これを意訳してますと(まことに嘆かわしいことは、疑ってならないことを疑っていることである。浄土は扉を開いてわれわれを待っている。阿弥陀仏が、われわれを救われるか、救われないか危ぶむ必要はない。弥陀の救いは間違いがない。ただそれを信ずるか信じないかにある)。
私は最近このお言葉を時々口ずさみながら、次のような喜びをかみしめています。なんにも知らずにただ生きてきたこの私が、おかげさまで今は明るい阿弥陀様のお浄土へ向かわしめられているという喜びであります。
人生には、いろいろな道がありますが、どの道も、いつかははかなく消えうせていく道ばかりであります。いつまでも滅びない力強い道は、お浄土への道しかありません。

法話092挿絵

この道を与えんがために、お浄土の世界から阿弥陀仏がお迎えにみえています。そうして一人一人にこの道を告げていて下さいます。
このみ仏様のお呼びかけを疑わず、真剣に聞かせていただけば、必ずこの道が私のものになるのであります。理屈を言う前に、まず聴聞することが何より大切であります。お浄土への道こそ、強く明るく生きぬける唯一の道であります。

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